ということでー
およそ1年半、お世話になった上司へお礼の手紙を渡しました。
これは笑うところ………かもしれない!!?!?
酔った頭で家路を辿りながらの、ほんの気紛れな思いつきでした。
とてもいいヒラメキだ!!! と思いながら、それでも一方で
いやいやちょい待て大袈裟だろ……失礼でも迷惑でもないだろうけど、なにも遠くに行くわけじゃないんだしな!?つーかフロア一緒だしな!!?(※フロアの端から端への席移動です)
……と色々悩んだ挙句、でも悪いことではないので私は筆を取りました。
直筆の手紙って、結構好きなんです。
言葉は一瞬にして終わってしまうし、メールの文字では味気ない。
パソコンのメモ帳で下書きしていたとしても、いざ書き始めると、途中でつまづいたり誤字ったりして、便箋をくしゃくしゃに丸めて何度か書き直すことになるんですよね。
でも、手紙のそういう手間がまた良いものだと思うのです。
ちなみに後で父親にこの話をしたら、「古風だねwwww」と笑われましたけどね。
問題は手紙の渡し方でした。
月曜日に早くも席を移動することになった今、しかし好チャンスが巡ったのです!
11月28日、金曜日の夕方。
傍で聞いてた会話から、上司が明日休日出勤するのだと知る。
それも外出用事とのことだったので、それに同行する後輩にさり気なくスケジュールを聞いておく。直帰じゃないのが救いでした。
29日土曜日、あえて仕事を残しておいて大義名分を作り、勇んで休日出勤!!
休日出勤は、自分のペースで仕事を終えたらササッと帰る雰囲気なので
上司と帰るタイミングを合わせるため、夕方頃に外出から戻った上司がいつ帰るのかとそわそわしながら隣で仕事をしていました。
うちの会社は、一日の仕事の報告(日報)をパソコンメールで送って仕事を終える決まりがあります。
カタカタと長いことキーを叩くようになったら横目でちら見すれば、ただのメールなのか日報打ってるのかが判るなー(※上司の日報文面は、箇条書きで■■■■がやたら縦並びするのでなんか目立つ) と思いながら余裕ぶっこいていたら……
パタンッッ (←ノートパソコンを畳む音)
「!!?!?」
休日出勤、日報打たねーんかい…!? と驚愕しながら、私は即座に仕事を放り投げ、自分の日報を神速で打ちました。
そしてかろうじて、周りとなんだかんだと雑談しながら帰り支度をしているうちに、一緒に会社を出る流れになったのは幸いでした。
駅までの道の途中、カフェに付き合ってもらってコーヒーを一杯ごちそうし、
色々とお喋りをしながらも、私の頭の中では、この後手紙をどういうタイミングで渡せば良いかを考え続けていました。
もはや、その一瞬のためだけに出社してきたようなもんですからね!?
え……何コレなんかアレじゃね?初めてのラブレター渡すような気分なんだけど!?
と、妙に懐かしい錯覚を覚えましたね。
結局、カフェを出て、「それじゃあお疲れ様…」と言いかけた上司を呼び止めて
改まって一言お礼を言いながら、照れ臭そうに手紙を渡しました。 ……とさ!(笑)
そして結局、週が明けてみれば
残務の都合上、一週間丸々席に残留することになったので、上司の隣の席に居続けながらなんとなく私だけ気まずい感じのアレでしたけど……まぁいいんです、別に。
カフェの店先で手紙を受け取った時の、戸惑いながらの「ありがとう」以外には
あれから上司も、手紙については一切触れてきませんでしたけど
部下からの感謝の気持ちが充分に伝わったならそれでいいです。
上司の苦悩を隣で見てきていたから、上司の想いというものに触れたこともあったから
若い私達以上に、しんどいことも、つらいことも多いだろう。
時には、会社に行く気が重い朝もあっただろう。
しかしリーダーたる者、部下に弱みを見せないように、いつも明るく元気に振舞ってくれていたのだろう。
私達が潰れることのないように気を配り、守ってくれていたのだろう。
私はそれをよく知っているから。
思い上がりでしょうが、部下からの手紙を読んで、面倒をみてやった苦労が報われたな、と少しでも思ってくれればいい。
社交辞令でもなく、貴方は本当に部下から慕われていたんですよと伝えられたならいい。
ちょっと大袈裟だったのかもしれないですが
失礼でも迷惑でも、間違っているわけでもない、今回私は手紙を渡して良かったと思っていますから。